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関西英語教育学会 第27回KELESセミナーご案内

第27回KELESセミナーは,終了いたしました。
多くの方にご参加をいただきまして、誠にありがとうございました。

  • 日時:2012年12 月 23日 (日)12:30-16:50(12:00受付開始)
  • 会場:同志社大学・今出川キャンパス明徳館
    〒602-8580 京都市上京区今出川通り烏丸東入
  • 参加費:会員無料・非会員1,000円(要事前登録)

プログラム

テーマ:英文法指導をダイナミックに!

12:30-12:40  開会のことば
12:40-13:50  学習英文法のどこをどう変えるのか
岡田 伸夫 先生(関西外国語大学・教授)
14:00-15:10  動詞意味論と英文法指導のかけはしを目指して
板東 美智子 先生(滋賀大学・教授)
15:10-15:30  休憩・意見交換
15:30-16:40  英文法指導にはライティングが欠かせない
大井 恭子 先生(千葉大学・教授)
16:40-16:50  閉会のことば

講師紹介・講演概要

岡田 伸夫(関西外国語大学・教授)

1975年東京教育大学文学研究科博士課程を退学し、京都教育大学専任講師となる。京都教育大学教授、大阪大学教授を経て、2011年より現職。著書に、『副詞と挿入文』(大修館書店)、(共著)『言語科学と関連領域』(岩波書店)、(共編著)『英語研究と英語教育』(大修館書店)、『英語教育と英文法の接点』(美誠社)、(共著)『Genius English Readings Revised』文部科学省検定済教科書(大修館書店)、(監修)『英語の構文150 Second Edition』(美誠社)などがある。
【講演概要】英語コミュニケーション能力を身につけるには、英語で意味と形がどのように対応しているかという知識、すなわち英文法を習得することが欠かせません。学習指導要領は英文法の内容やその教え方に関しては寡黙なので、英文法指導に際しては、いきおい既存の学習英文法に頼ることになります。しかし、既存の学習英文法には内容の面でも教え方の面でも不適切な部分が少なくありません。近年の英文法研究の成果を使って学習英文法を 改善するとしたらどこをどう改善するのかいっしょに考えてみましょう。

板東 美智子(滋賀大学・教授)

1999年大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。1998年大阪大学大学院言語文化研究科言語情報科学講座助手,2003年国立阿南工業高等専門学校一般教科 講師〜助教授,2003年滋賀大学教育学部英語教育講座(助)准教授を経て,現職。著書(共同執筆)に『日英対照 動詞の意味と構文』「第3章 心理動詞と心理形容詞」(大修館書店)、『英語フィロロジーとコーパス研究』「語彙概念構造の潜在項と多義性」(松柏社)、『語彙の意味と文法』「打撃動詞の多義性ー活動表現の「打つ」と感情表現の「打つ」ー」(くろしお出版)などがある。
【講演概要】外国語の運用能力を育成する上で、「文構造」をどう指導するかは重要な鍵を握っています。その手がかりの一つとして、生成文法語彙意味論の枠組で、動詞のアスペクト的な意味情報が構文情報と密接に関連し合っていることを示す例とその分析を紹介したいと思います。私たちの日常の事態は「行為」→「変化」→「状態」といった因果関係の連鎖で認識されています。この連鎖のどの範囲を言語化するかによって構文が決まってくるのです。具体的には、自他交替 (SV ⇔ SVO)、壁塗り構文 (SVO(M))、二重目的語構文 (SVOO ⇔ SVO to O)、結果構文 (SVOC)、さらには、動詞由来名詞 (a cut) などの例からこの意味と構文のつながりを観察し、「文構造」の指導に動詞意味論が応用可能であるかどうかを皆様と検討してみたいと思います。

大井 恭子(千葉大学・教授)

東京大学文学部英語英文学科卒業、New York州立大学Stony Brook校大学院言語学科博士課程終了。文学博士(応用言語学・英語教授法)。東洋女子短期大学助教授,東洋学園大学教授,東洋英和女学院大学教授を経て、現在は千葉大学教育学部にて、中高の英語教員養成に携わっている。著書(共著)に『パラグラフ・ライティング指導入門』(大修館書店)、『クリティカル・シンキングと教育』(世界思想社)、『英語論文・レポートの書き方』(研究社)、文部省検定済教科書『New Horizon』(東京書籍)などがある。
【講演概要】昨今「発信力」ということが喧伝されています。スピーキングは格好いいけれど、ライティングは生徒にとってもまた教師にとっても難儀なものです。しかし、話したとたんその痕跡が消えてしまうスピーキングとは異なり、ライティングしたものは残ります。従って、ライティング活動は英文法指導に欠かせないものです。生徒の英文習得の上達振りも、また人としての成長もライティング活動を通して見ることができます。ライティング活動は動機づけが難しいことも確かです。これまでの私の研究室で行なった実証授業などから、その成果の一端をご紹介します。

KELES 第27回セミナーについて

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事務局 神戸大学 横川博一研究室 yokokawa@kobe-u.ac.jp
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