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第65回KELESセミナー(12月20日開催)

関西英語教育学会(KELES) 第65回 KELESセミナー

確かな学力伸長のための中高接続

開催概要

  • 日時:2025年12月20日(土)13:00〜16:50
  • 開催形態:対面(関西大学梅田キャンパス
  • 参加費:会員 無料・非会員 1,000円(要事前登録)
  • 申込:
    現在準備中です。

プログラム

  • 開会挨拶(13:00〜13:10)
  • 講演1(13:10〜14:30)
    講師:増見 敦 先生(神戸大学附属中等教育学校)
    題目:「生徒自身の英語」を育てる授業デザイン—パフォーマンス課題を核に、探究的学びと小・中・高接続を背景にして
    概要:私は現在、中学2年生を担当しています。これまで公立校を含め高校課程を28年間、その後中学課程を5年間受け持ち、中学校の英語授業が高校・大学へとつながる重要な基盤であること、そして小中連携の重要性を強く感じてきました。また、人工知能が生活に浸透する今こそ、生徒一人ひとりの個性が息づく「生徒自身の英語」を育てる意義を改めて実感しています。
    私の勤務校では2012年の高校課程設置以来、パフォーマンス課題を核とした単元構成を導入し、単元全体を「探究の器」と見立てた授業を重ねてきました。こうした授業づくりは、生徒自身の英語を育てることを究極の目標とし、本校の中高英語教育を貫く基本方針となっています。そして長年の歩みの中で、一定の成果と同時に課題も見えてきました。
    今回、これまでの試行錯誤を、生徒・同僚・実習生の声や授業映像を交えながら紹介します。学校全体の学びや小中高接続を背景に、生徒自身の英語をいかに育むかについて、本校の実践をたたき台に、皆さまと一緒に考えることができれば幸いです。
  • 講演2(14:45〜16:05)
    講師:臼倉 美里 先生(東京学芸大学)
    題目:中高6年間を見据えた学校英語教育への提言
    概要:中学校で学ぶ英語(中学英語)は,生徒たちのその後の英語学習の基盤になるため,とても大切です。中学英語をしっかりと身に付けておけば,大学入試にも合格できるということがわかっています。ここで大切なのは,「しっかりと身に付けておけば」という部分です。言い換えると「中学英語を自在に使いこなせるようになれば」ということになり,これには膨大な時間がかかり,多くの生徒の場合,中学3年間だけでは時間が足りません。そのため,中学英語の定着を高校でも請け負っていく必要があります。つまり,中高6年間をかけて,中学英語の定着を目指した指導を行うということです。
    本セミナーでは,日本人高校生がどのくらい中学英語を使いこなせているかを調査した結果や,高校で中学英語を定着させる指導のアイデア,そしてそれを難しくさせている「中高ギャップ」のお話などをしながら,皆さまと一緒に中高6年間を見据えた学校英語教育の在り方を考えたいと思います。
  • 閉会挨拶(16:40〜16:50)

講師略歴

増見 敦 先生の写真

増見 敦 先生(神戸大学附属中等教育学校)

略歴:
神戸市立高等学校(赤塚山高校、葺合高校)で19年間勤務後、神戸大学附属中等教育学校に後期課程設立時より着任し、今年で14年目となる。文部科学省検定済高等学校英語教科書の著者。大学院ではリフレクションを専門に研究。吹奏楽部顧問。学生時代には吹奏楽・オーケストラ部でホルンを担当し、好きな作曲家はブラームス、チャイコフスキー。最近は楽器から離れているが、またいつか仲間と一緒に演奏できる日を楽しみにしている。

臼倉 美里 先生の写真

臼倉 美里 先生(東京学芸大学)

略歴:
東京学芸大学教育学部准教授。大学卒業後,東京都立高等学校教諭として5年間勤務。その間、東京学芸大学大学院修士課程を修了。引き続き,同大学院連合学校教育学研究科博士課程に進学し、都立高校を退職。博士号(教育学)を取得後,昭和女子大学人間文化学部助教、東京学芸大学教育学部講師を経て、現職。文部科学省検定済教科書(小中高)著者。教員養成・教員研修に広く携わる。

お問い合わせ

事務局:KELES事務局 篠崎 文哉(大阪教育大学)
E-mail:kelesoffice@gmail.com
※申込方法などの詳細は後日ご案内いたします。